2013年7月20日土曜日

おばあちゃんのこと

この投稿は、そのときの生の考えや思いをブログにも記録しておきたいために、今日の昼間にツイッターに書いたツイートをそのまま転記しています。
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祖母が脳梗塞で倒れたというので、金曜日の夜から自分1人で帰省しています。昨日と今日の2日間ホームの祖父と病院の祖母を訪ねました。祖母はICUにもうしばらくいる必要があるものの、状態は安定しており、少しホッとして自宅へ帰るところです。

思えば自分と妹を育ててくれたのは、仕事していた母よりも祖母だったと言って過言ではないと思います。保育園で指揮者に選ばれたことを何故かずっと覚えていて喜んでくれていたのも祖母ですし、学校から帰って祖母が見ていた暴れん坊将軍を一緒に見るのが小学生の自分の習慣でした。
おしゃべり好きで片時も黙っているときがないような祖母が、右半身が動かせなくなり言葉もはっきりせずにICUのベッドで横になっている姿を見て、正直言って涙が止まりませんでした。脳梗塞を起こしたのは、理由の分からない高熱で運ばれた病院ででした。

母が点滴が外れていることに気付いてナースに伝えると、着替えさせて新しいのを持ってきますという程度の対応だったそうです。いまICUに入っている病院で聞くと、恐らくこの時すでに心臓に血栓ができていたのでしょう、それが点滴を再開した時一気に流されて脳に詰まったのでしょうとのこと。突然イビキをかいて眠り込んだようになった祖母の様子に異常を感じた母が再びナースを呼ぶと、夜眠らずにしゃべっているからでしょうという程度の対応。背中をバンバン叩いたり目を無理やり開けようとしても起きない祖母の様子にも、その程度の認識を示したそうです。

この時の病院の対応をヒアリングすると、その後転院した今の病院のドクターとナースは顔を見合わせて目を丸くしていたそうです。自分としては、限りなく医療事故に近い事象のような気がします。点滴が外れたのは仕方ありません。祖母本人が無意識に外したのかも知れません。ただ、長時間点滴ができていなかったのを再開するのもドクターへの確認なしにナースの独断でした。その後、恐らく脳梗塞を起こした瞬間に、夜中寝ていないからでしょう程度で、ドクターに見て欲しいという母を押しとどめたナースの対応も。いずれも患者家族としては、信頼できる態度には思えません。

その病院を見限って転院を申し出、実際に脳神経外科のICUに転院できたのは不幸中の幸いでした。今のその病院は、生きるための治療、具体的には祖父と同じホームに戻って口から食べられるようになるという目標を示してくれています。たしかにやることは点滴とリハビリで、大差ないかもしれません。

患者をモノ扱いでお通じの処理もイヤな顔をされる前の病院と、しばらくお通じ無くて心配してたので今日はたくさん出てよかったですと笑顔で話して下さる今の病院と、どちらの病院を信頼できるかは明らかです。今度の病院は、確かに設備も整っていますが、対応してくれるナースの方が感じがイイ。見舞いに来た家族の前でだけ感じよくしているとは思えず、きっちり1人1人を大切な人として扱ってくれているのがヒシヒシと伝わって来ます。この病院で何かあったら、もうそれは仕方ないと思えます。

今日は自分と妹に父母という4人で祖母のお見舞いに行ったのですが、既に点滴は外されて鼻から流動食を入れるようになっていました。父母によると転院してきた時より明らかに顔色がよいとのことで、短い面会時間ずっと眠りっぱなしだったのは残念ですが、動かないはずの右手も少し動きました。転院の時に一緒にいた妹も、祖母の顔色のよさと寝息の静かさに驚いていました。転院の時は浅い呼吸と土気色の顔色で、これは覚悟が必要かもと思ったようです。昨日は何度も呼び掛けると少し言葉を発してくれましたが、今日は眠りっぱなし。ですが昨日よりも快方に向かっていると思います。

生まれて2ヶ月のあーちゃんはまだ遠出できないので、祖母の所に連れて来れるにはもう少し時間がかかります。妹は9月に出産を控えています。祖母はもう91歳なので普通なら今回の脳梗塞でもうダメかもとなる所を、2番目3番目の曽孫を抱くまではと気力を振り絞ってくれているようです。祖母がICUから個室の一般病棟に移れたと連絡がありました。昨日は顔色も良くなっていましたし静かな寝息だったので、これはと思っていましたが、本当によかったです。あーちゃんと、妹の所にあと2ヶ月で生まれる赤ちゃんの、新たな2人の曽孫を抱っこしてもらうまでは何としてもという思いです。